熊野寮の家宅捜索で頑張った学生 … 高田暁典さん
前進の高田同志の詐欺罪の記事はもう少し小さくてもよいように思いました。「処分保留」なので決定打になり得ないですから。あとで起訴してきて、何の証拠もなくても検事は「証拠隠滅したんだ」と言い裁判所は「うむ。強く推認される」とか言って有罪判決を出す事すら可能なわけですから。
8.6の集会に集まっている人間は反社会的な過激派中核派で詐欺師の集団だという世論を形成するのがこの弾圧の最大の目的なわけですが、副次的な目的として、広島暴処法裁判を分離公判にせざるを得ないようにするというのがあるはずで、私を起訴して再度接見禁止をつければよいという事です。
そういうことが出来ないとしたら、それはやはり熊野寮の家宅捜索で学生が頑張ったからだという事になるでしょう。7月8日に予定されていた勾留理由開示公判を開催したくなかったんではないかと思います。学生が来るかもしれないからイヤだと。熊野寮の家宅捜索は「最も激しいガサだった」という話を伝え聞きました。しかし学生が頑張って、警察は新たに捜索領域を拡大しようとしたが、学生の追及に屈して令状を2本をとり下げたとか。封鎖されている東門にハシゴをかけて警察が突入して来ようとしたが学生がいっぱい集まって阻止したとか。塀の上にいた学生を警察が突き落して、救急車で運ばれて、それがネット上で「警察はおかしい」という世論を形成するところとなったとか。大活躍だったようで、令状不提示で大学の敷地に突入して来る警察に対して体をはって実力で対決し、令状にデタラメが書いてあれば理論的、論理的に追及して取り下げさせ、なおかつ現場で勇敢に闘うのみならず世論形成を行なうというこの総合的政治力をもった集団が7.10開示公判を結節点に8.6へ大挙結集したら困るという判断を国家権力の側が行なって私は一旦釈放されたのだろうと。
勿論既に過半の寮生は高田のことなど知らんおっさんの為に闘った訳ではなくて、自らの主権を侵害してくる国家権力に対して自分の闘いとして闘っている訳ですが、この「自分の闘いである」という事が、大衆的な自己解放的力を最大に発揮できる根拠となっておるのです。
だから国家権力はこの「自分の闘い」の幅を狭め、抹殺させようとするけれども、既に三里塚闘争や広島闘争を自分の闘いとつながっていると知っている人々がいる以上は国家権力が家宅捜索をやろうが何をやろうが国家権力の敗北にしかなるまい。救急車で運ばれた人は心配ですけど。とにかく世界を体感し、世界を動かす8.6に一緒に集まりましょう。
右翼の妨害をはねかえしたスクラムは正当な行動 … 松木誉明さん
検察・広島市緑政課の主張は「主義主張以前の暴力行為を容認することはできない。法に則った適正な処分が必要」というもの。5月25日の集会での工藤弁護士の発言が「婦人民主クラブ 795号」に紹介されています。「マスコミはドーム前集会をしている団体=悪という印象を与える報道をしているが市職員はケガもしていなく訴えもしていない。逆に反戦集会を邪魔しているのが市の職員ではないか」と。これが、反撃の切り口になると思います。
基本は勾留理由開示裁判、弁護人冒頭陳述(案)で真正面から闘うことです。戦時下の反戦運動への弾圧であり、今こそ反戦運動に立ち上る時だと。
右翼の妨害をはねかえしたスクラムは、労働者民衆が団結して反戦反核の行動を守った正当な行動。「集団で市職員に暴行した」はでっちあげ。右翼の妨害をはねかえした時に、尻もちをついたにすぎないこと。これを暴処法で弾圧することは許さないと。
補強する点は、広島松井市政が広島市職員を反戦反核運動つぶしに動員していることを弾劾することだと思います。「A」さんは、広島市、警察、検察によって弾圧の口実にするめに被害者に仕立てあげられたとしか思えません。
市職員がマットとロープで公園の通路整理をすることも、松井市政と一体の右翼の妨害が激しくなったことが原因であり、平和推進基本条例(厳粛条例)への動員です。警察と一体で弾圧する緑政課管理職員は、弾劾・打倒して労働者民衆の側に再獲得することです。「公園の安全を守る」とか「厳粛な式典」「公共の福祉」は反戦反核運動を絶滅する口実です。今年の公園規制で明らかです。
核抑止力を正当化し、アメリカと一体となって中国侵略戦争に突き進む岸田首相、エマニュエル駐日大使、ガザ虐殺を続けるイスラエル代表を招待するとは被爆者を平和祈念式典をふみにじるものです。
よって、5人は正当な反戦反核のたたかいをやったのであり、8.6ヒロシマ暴処法弾圧は不当とたたかうことだと思います。
8.6を迎えるにあったて … 古郡陸さん
福島・沖縄・長崎との連帯は大切です。プレスコード等による原爆タブー、原爆批判をかわすための「原子力の平和利用」などによって、広島ですら「平和利用」ならよい、との論調があったと本で読みました。原爆死をとげた少女たちを「あなたは原子力 E=mc2 の最初の犠牲として人類文化発展の尊い礎となった」との文章があると知っておどろきました。
私自身、反原発のへの取り組みの弱さを反省し、「3.11」以降は、核と人類は共存できないとの活動を始めました。そして実際、福島は黒い雨訴訟などに連帯し学びながら前進してきたのでした。
監獄の中で8.6を迎えて、昨年の闘いの地平を改めて感じているところです。今年はより熱い行動となることでしょう。私たちにかけられた弾圧はすでに打ち破られいます。
平和公園規制は「8.6暴処法弾圧」と同様に、反戦反核運動の禁圧です。「ヒロシマつぶしに自治体などの労働者を駆り出すのは、労働者の戦争動員です。また「ジェノサイド」、核実験−核使用の準備、核兵器容認の「広島ビジョン」の主導…。そういった核戦争の危機を加速させる連中が、ヒロシマを蹂躙し、ヒロシマを語って被爆者の思いを踏みにじることをどうして許せるでしょうか!
日米安保のアップグレード、中国侵略戦争への踏み込みに対して、私たちも闘いをエスカレートさせましょう。誤ちを繰返さないために、大行動を実現させましょう。広島拘置所内での参加ではありますが、私もみなさんと共に闘います。
人生を賭けた闘いが世の中を動かす … 西納岳史さん
連日気温30度を越える真夏日が続いています。差入れで入れて頂いた、涼感敷きパッドで快適に過せています。就寝時の蒸し暑さで眠れない、眠りが浅いと、なかなかしんどいものがありますが、耐えられないほどではありませんん。獄中の環境が過酷であればあるほど、「ここに必ず階級的犯罪を犯した連中をぶち込んでやるぞ」と闘志が燃えます。
7月7日の朝日新聞・朝日歌壇に十亀弘史同志の短歌
が入選掲載されていました。アメリカではトランプ暗殺未遂からの共和党大会で、もはや凄まじい最末期感です。「社会からの分断」大いに上等じゃないですか。たとえ少数からであっても、人生を賭けて戦争を止めるために立ち上る勢力が世の中を動かす、そんな気運がますます強まっていると思います。
裁判闘争に向けて … 冨山小太郎さん
7月3日(水)に気合いの伝わる求釈明書が届いて、すごく空気が入っています。僕も労働委員会などで、裁判のままごとみたいな文書を作ってきましたが、この求釈明書にはすごく学ばされました。かつて鈴木達夫弁護士が「立証責任は全て敵側にある」と書かれていましたが、そのことが思い出されました。本当にありがとうございます。
それと少し前に証拠一覧表が差し入れられましたが、87ページ1911点の「証拠」とはすざましいですね!国家の威信の様なものを感じます。表題だけなので内容はわかりませんが、僕の取調べ官だった上森恵佑はかなりハッスルしていますね。証拠が異常に多い…。あとR5年9月6日とR6年2月22日に被害者とされている広島市職員の「A」の供述書があるのは注目しています。今回のガサはやはり相当「中核派」の実体調査をやっていて、東北の前進社だけ住居人の人定をわわざ別に報告書でまとめています。この捜査がいかに政治的であるのかの"証拠"みたいなもんですね。とりあえず資料を見た感想です。
しかし、公判はなかなか決まらいですね。統一公判問題も結着がついてないとかで本当に許し難い!弁護団の大変な苦労が伝わってきます。そういえば、8.4には、またもや弁護士会館で、メディア報道についての学習会をされるんですね!主催の「人権報道連絡会」ははじめて知りましたが、僕も今回の弾圧に対する報道(実名、住所を即座にさらすあり方!)にはすごく問題を感じますので、いい企画だと思います。法廷内外の運動を拡大させ、何としても早期保釈、無罪戦取を勝ち取りましょう!